Classic Car & Restoration

ルノー キャトル タイミングチェーンとクラッチ

2022.02.05 Sat

ルノー4

ルノー キャトル 車検のつづきです。

 

 

 





分離したエンジンとミッション。

なかなかの汚れっぷりです。

各所オイル漏れの修理、クラッチオーバーホール

タイミングチェーン&スプロケ交換、その他諸々

整備していきます。

 

 

 



クランクシールもカムシールもオイル漏れです。

 

 

 


この車両の現在の走行距離は20万kmで
おそらく10万km以上はクラッチオーバーホールされていないと思います。
クラッチディスクは特に異常な摩耗無く距離のわりに良い状態です。
運転の上手な人はホントにクラッチが減らないですね。
ベアリング等はボロボロですが。。。

クラッチのオーバーホールをさせて頂いたお客さんに
よく説明させて頂く事なのですが
運転の上手な方ほどディスクは摩耗しません。
レリーズベアリングなどが先にダメになるケースが多いです。
レリーズベアリングを少しでも長持ちさせる為には
信号待ち等ではニュートラルにしクラッチペダルから足を離すようにして下さい。
クラッチを踏むのはシフトチェンジする時のみが良いです。

クラッチペダルを踏みっぱなしにするのって
結構左足が重かったりすると思うのですが
レリーズベアリングやプレッシャープレートには
レリーズレバーのレバー比が掛かっているので
その力の何倍もの力が掛かっています。
長持ちさせるためには出来るだけ負荷は掛けない方が良いです。
少しでも構造を理解して想像力を働かせて運転すると
楽しいですし、部品も長持ちします。

 

 

 




チェーンとスプロケット交換。
ガスケットやシール類も色々交換させて頂きました。

 

 



デフのサイドシールも交換です。

 

 


オルタネーターも交換なのですが
そのまま組むとベルトセンターがこれだけズレます。
このまま走るとベルトの寿命が極端に短くなるのですが
位置が合っていても角度が微妙に違ったり
ズレたまま走っているキャトル意外に多いです。
ベルトの寿命が短いと感じる方、ぜひ一度確認してみてください。

 

 



空っぽのエンジンルーム。

 

 


こんなチャンスは滅多にないので、ここぞとばかりに普段手の入らない所も洗浄します!

 

 




綺麗になったエンジンとミッション。
ピカピカではありませんが清潔感はあります。
こんな感じの仕上げも良いです。

 

 




慎重に積み込んで、マフラーも交換して完成です。
内容の濃い車検になりましたがその分調子も良くなりました。
ご依頼ありがとうございました。